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紳士的賭博観測記録
神出鬼没の変態紳士「やまさん」が贈る脳汁全開コラム。日夜「取材」と称しホール徘徊に勤しむ高純度のスロ中毒者。もしかすると、今夜あなたのホールに訪れるかもしれません。
「紳士的賭博観測記録」 vol.15(06.08.12 UP!)

【恐怖の花火】

か〜ぎや〜。た〜まや〜。

アルゼの花火シリーズではないですよ。なんでもかんでもスロットに結びつけるのは中毒症状の表れですので、早いとこ打ちに行っちゃって下さい。

さて、夏の風物詩と言えば…。それはやはり「花火大会」ですよね。。夜空に打ち上げられる無数の花火達。美しく火花を咲かせる度に溢れ出る感嘆の声。

周囲を見渡すと、子供連れのファミリーや浴衣姿のカップル達。その中で一際眼光を鋭く光らせる野郎共の群れ。ハイエナの如く獲物を狙うその眼は、花火にも劣らぬ輝きに満ちています。

ちょっとちょっと、あなた達。盛りのつく時期なのは仕方のないことです。色っぽい浴衣姿のオネーチャンに欲情する気持ちは痛すぎるほど分かるのですが、この神聖な花火大会に失礼ではないのですか。

危険と隣り合わせの過酷な現場で、魂を込めて作られた花火達。年に一度の晴れ舞台のためだけに、技術を磨き、額に汗し、命を削りながら作っているのです(注:想像)。

花火職人の情熱と比較すれば、オニャニョコなんてどうだっていいはずです。もしも「大花火」の6が打てるのでしたら、花火大会には絶対行きませんけどね。てろ〜ん、ぐひひひ。

私の棲息するこのS市では、結構有名な花火大会があります。毎年、勤務先のビルの屋上でビール片手に眺めるのが恒例です。今年も大変楽しみにしておりましたが、その楽しみを木っ端微塵に吹き飛ばす事件が突如として発生してしまいました。

「F県の花火大会、撮ってきてちょ。移動に3時間かかるけど。」

なんとこれ、S市の花火大会と同じ日程なのです。しかも3時間って…。

「その地域では結構有名らしいよ。良いんじゃない?」

これは嬉しい情報ですね。せっかく遠くまで行くのですから、思いっきり楽しみたいものです。どっかんどっかん打ち上げられるのでしょうか。胸が高鳴りますね。夏ですね。

しかし、このトキメキも一瞬にして凍り付きました。なんと、高さ27mのクレーンでの撮影とのことなのです。27mって…。死んじゃう死んじゃう!

なんたって私、鶏も笑っちまう程のチキンハート。高所恐怖症のエキスパートなのです。もしもオリンピック種目にあるのなら、表彰台だって余裕で狙えます。

あの〜、「脚立」ありますよね、きゃたつ。あれにも乗れないんですよ。ガクブルもいいとこ、チビッたおしっこに足を滑らせて転落するのが関の山。デリケートすぎるマイ肛門は、地上よりも高くにいるだけでゾクゾクしっぱなし。どれだけチキンなのでしょうか、一体。


緊張とまだ見ぬ恐怖のため、いまいち熟睡できずに現場入り。なんと起床時間AM4:30。もし他の社員がこの事実を知ろうものなら、

「酒でも飲みながら、ずっと起きてたんじゃないの?」
「単に怖くて寝付けなかったんでしょ?」
「これは不幸の前触れだ…ナンマンダブ…」

などとありがたいお言葉が聞こえてきそうです。

確かにビビっていましたが、そこは持ち前の使命感ですよ。もう、張り切って参りますよ〜。実物のクレーンを目の当たりにするまで、こんな風に思ってました。

現場に到着し、クレーンを見て少しチビりました。そしてテストとして一度乗ってみることに。もうね、全開びしょびしょ。大人用オムツを持ってくるべきでしたね。

テスト後、まともに二本足で立つこともままならない私の脳裏をよぎるもの。それは「今日のランチが人生最後の食事になってしまうか知れない」ということ。

「さ、さ、最後に、美味なるお食事を堪能したいでございますね〜、おほほほほ〜。」

撮影現場は港町。キラキラと輝く海の幸の宝庫です。一体どんな旨いものが食べられるのしょうか。最後になるやも知れぬ食事。なんとしてもとびきり上等なものにありつきたいものです。

「じゃあ、時間ないんでここの喫茶店で済ませちゃってちょ。」

あの…、これ普通の定食なんですけど…。


高い所には気を付けましょう。



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