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紳士的賭博観測記録
神出鬼没の変態紳士「やまさん」が贈る脳汁全開コラム。日夜「取材」と称しホール徘徊に勤しむ高純度のスロ中毒者。もしかすると、今夜あなたのホールに訪れるかもしれません。
「紳士的賭博観測記録」 vol.22(06.10.14 UP!)

【バナナ問題】

月に一度の給料日。それは荒れ果てた大地を潤す恵みの雨。ビーフジャーキーの如くバリバリになってしまった私のお財布も、今日だけは霜降り和牛を憶わせるかのように艶やかです。

私にとっての給料日とは、イコール「取材日」なのです。この時期というのは、賢明な読者様なら避けたくなる危険ゾーン「月末」なのですが、私にとってはこれっぽっちも関係ありません。財布が潤っている期間は今しかないのですよ。

「やっぱり月末は危険だ。10日くらいまで寝かすべきだ。」

そんな風に考えていた時期もありました。しかし、それが現実となった試しは一度だってありません。たったの一度もですよ。考えられますか? 

GOGOランプをはじめとする告知ランプの魔力にレイプされた私の脳みそは、現金を持っているという情報が伝達しただけで制御不能。しかし、あいにく今は金曜深夜。これからの取材は不可能ですので、明日からのウィークエンドに想いを馳せるわけなのです。

今、私の脳内は土日をいかにして過ごすかという問題で頭がパンパン。どのホールでどの機種と戯れるか、勝率重視か、脳汁ジューシー、いや重視か。金曜の夜はP-WORLDの店舗情報とにらめっこ。ニヤニヤしながら、ブツブツ呟きながらにらめっこ。

「●のつく日はジャグラーですか。こいつは美味しそうでございますこと。」

「この店は沖スロ強化月間ですか。ブリチカも捨て難いございますね〜。」

「秘宝伝ですって? なんなんですかこのクサレイベントは! ふざけてるんですか!」

あ〜でもない、こ〜でもないと悶々とシミュレーションを繰り返す私。モニターと会話するその姿はさぞ不気味だったことでしょう。独りで「ぐひひ」とか言っちゃってるんですもの。逝っちゃってるんですもの。

だってね、よく言うじゃないですか。遠足当日よりも、前日の準備の方が楽しいものだと。当日は怠さと疲れで「二度と遠足などするものか!」と誓うくらい面倒臭いものなのですが、前日のボルテージは一味違います。

やはり遠足の醍醐味といえば300円分のおやつを買う時の戦略や駆け引きではないのでしょうか。予算を超えるか超えないか、そんなギリギリの攻防や、皆が羨ましがるお菓子のチョイス。そんな崇高とも言える「おやつ戦略」と、切っても離せないのが「バナナ問題」。

「先生! バナナはおやつに入りますか?」

毎年恒例「バナナ問題」。クラスに必ず一人はいるお調子者の発言で巻き起こるクサレイベント。誰しもがすでに知っているのにもかかわらず、毎年毎年決まって質問するお調子者。

担任「谷口(仮名)は何度言ってもわからんヤツだなぁ〜。バナナはいいんだぞ〜、ぐわっはっはっは〜。」

クラス一同「ぎゃはははは〜」

私はこのイベントが起こる度、内心「死ぬ程どうでもいい」と思っているのですが、賞味期限切れのバナナをぶら下げた担任はまんざらでも無い様子。とにかく「じゃぁみかんは?」と追い討ちをかける谷口は3回程逝って下さい。

そして、その谷口に変わりクラスの人気者の座を虎視眈々と狙う中本君(仮名)の行動が奇想天外摩訶不思議。だってね、弁当もなにも、バナナ一房まるごと持ってきちゃったんですもの。

中本君「ばななん、ばななん〜♪」

谷口「なぁ、お前弁当は? おやつは?」

中本君「やっべぇ〜! バナナしか持ってきとらんよ〜」

皆を笑いの渦に巻き込んで人気者になるはずが、皆の小馬鹿にした笑いに巻き込まれて泣き出してしまった中本君。とにかく谷口は3回程逝って下さい。

ハナタレ小学生のセピアな思い出に浸りながらも、土日の作戦は着々と形になりつつあります。まずは近所の『S』でジャグラーをペカりにペカらせましょう。

えぇ、危険なのは重々承知でございます。それでもホールへ向かう足は止められません。そう、まるで中学二年生の如く掛け足で直行です。初めてエロ本を買った帰りの胸のトキメキにも似た感情なのでしょうか。脳内でランプが点灯しっぱなし状態であります。

お決まりなのですが言わせていただきます。

「待っちょれよ間抜けピエロ!! ベルもぶりんぶりん鳴らしちゃるわい!!!」

お昼過ぎに到着したのですが、客付きはイマイチのご様子。あまり回されていないジャグラーを打つ事に決めました。「どうせ1でしょ」と思いながらも、ジャグ連に対する期待感で口元も緩んでしまいます。

1,000円でペカっ!!! 来てます来てます!!! まぁこれはバケだったのですが、この出玉分でビッグを引くことに成功。ここからのジャグ連にドキがムネムネ。

………ひ、光らない。ランプを撫でても擦っても光ってくれません。レバーをゆっくり叩いても、間隔を置いて叩いてもダメです。奥義でもある「よそ見レバーオン」すら通用しません。

結局、最後の1枚も吸い込まれてしまいました。ギンギンだったはずのバナナも、もはやふにゃチン状態。

谷口「なぁ、お前すぐ止めときゃ良かったのに」

うるさい谷口!! 3回程逝って下さい!!!


月末の危険ゾーンでの勝負は慎重に。

(※本文中に登場する個人名はすべて仮名です)


取材ホール/S市A町:【S】普通の店、近所なもので。
プレイ機種/ジャグラー:取材投資1,000円 回収0円
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