パチスロ放浪記ロゴ
紳士的賭博観測記録
神出鬼没の変態紳士「やまさん」が贈る脳汁全開コラム。日夜「取材」と称しホール徘徊に勤しむ高純度のスロ中毒者。もしかすると、今夜あなたのホールに訪れるかもしれません。
「紳士的賭博観測記録」 vol.30(06.12.08 UP!)

【ドリーマー】

夢を忘れてはいないだろうか。

いつも通りの帰り道、不意に響く脳内の声。え〜っと、昨夜の夢の内容のことでしょうか。あれは確か…そうそう、冬のボーナスが60%くらいカットされるという、トンデモない夢でしたね。これが正夢でなければ良いのですが、案外そうなりそうで恐ひ。

いやいや、夢と言ったらアレですよ、宝くじですよ。根っからのギャンブラーである皆様なら、ドリームジャンボはすでに購入済みですよね。私も早く買わなくては。12月20日で締め切られてしまいますよ。今回は連番で勝負しようかと考えていたところです。

あ〜、3億当たったら何をすればいいのでしょうか。とりあえずジャグラーを打ちますよね。ついでにバーグラーも打ちますね、間違いなく。あとアイムジャグラーも打たなくてはなりません。最後に一つ、「ジャグラー電子POP」なるものも購入しましょう。詳しくは北電子HPへ。

「当たるわけなかろうが、このバカチンが〜!」

そうでしょう、そうでしょう。こんなヘッポコ運な私に1等なんて当たりませんよ。いつもいつも300円しかあたりません。こんなもの換金する気にもなれません。どうせ当たらないんですから、早速ホールへ行きましょう。

あっ、しまった。いつもの脱線病がおきてしまいましたね。そろそろ本題に戻さなければ、宝くじの原稿で終わってしまいます。これではみずほ銀行の回し者に見られてしまっても仕方ありません。あ、さっきの勝負、キッチリ負けましたから御心配なく。


冒頭から狂った発言をしてしまいましたが、ふと「夢」ってなんだっけ? みたいなことを考えてしまう私がいたのでした。これは驚きですね、変態紳士にも夢があったのですよ。実際は豚に真珠、猫に小判に並び、「変態に夢」と言われるほどに「夢」ってワードが似合わないダメ人間なんですけど。

現在では腐りきってしまったこんな私にも、純粋で汚れなき時代があったのです。ほんの一瞬ですけど。

今でも鮮明に覚えているんですけど、小学校低学年の頃、初めて「夢」というものを抱きました。それは「たこ焼き屋さんになること」。もうね、アホかと、バカかと。「お前は単にたこ焼きが食べたいだけじゃないのか」と問い詰めたい。

クラスメイトの夢といったら、それはそれは立派なものでした。野球クラブの仲良し2人組なんて、「いちおくえんピッチャーになって、たかやまくんとバッテリーをくむ。」とか言ってるんでよ。そのたかやまくんも「みやたくんとプロやきゅうのチームにはいる。あ、ぼくもいちおくえんほしいな。」と。

素晴らしいほどビッグスケールではありませんか。やはり夢は大きく、チ●ポも大きくなければなりません。男たるもの、みみっちいこと言ってられません。

まぁ、たかやまくんは隠れんぼ中に2階から落下するくらいダメ人間でしたので、プロ野球なんて夢のまた夢ではないのでしょうか。まずは隠れんぼ恐怖症を克服することから始めましょう。


小さい頃はとてつもなく大きかった夢。無限に広がる宇宙のように未来への希望は果てし無く、大空を翔ける翼のように迷いのない想いがそこにあったはずです。

時が経ち、子供は大人へ成長していきます。体は大きくなり、知識やスキルはどんどん蓄えられていきます。チン毛だってぼうぼうに…っていうのは今はどうでもいい。

ドラクエのように全てにおいて成長するのなら良いのですけど、実際はなかなかそう上手くいきません。それは、成長するにつれて現実を知ってしまうということ。

勉強やスポーツで限界を感じたり、周りの大人達から「無理」だと言われたり…。宇宙飛行士になりたかった男の子も、おニャン子クラブのようなアイドルになりたかった女の子も、その夢を忘れていかなければならなかったのです。たこ焼き屋になりたかった私は、「儲からないからやめとけ」と言われ、「じゃぁやめる」と、ここでも一つ大人になっていったのでした。

現実を知る。それは、未来への選択肢を取捨選択する作業です。学力や家庭環境、国籍も関係するかも知れませんが、未来への選択肢は平等ではありません。始めからそれが少ない人も多い人もいるでしょう。しかし、実際は選択肢を増やすも減らすも本人次第です。

「勉強することが目的ではない。良い学校へ進学することは、選択肢を広げることだ。」

昔こんな事を話していた教師がおりました。その教師は美大出身でしたが、その美大に入学するのにもやはり学力は必要だったというのです。勉強ができなければ美大にも入れませんでしたし、その後の人生もいくらか変わってしまっていたのかも知れません。

まぁそんな事を言われても、勉学に興味を持てなかった私の成績なんかウンコのようなもの。進学という考えはまるで存在せず、漠然と「職人的な何かになる」くらいにか考えていませんでした。

しかし「職人的な何か」の世界は厳しく、本気で挑む者にしか活躍するステージは与えられません。何事においても中途半端な私は、既に町内会の「中途半端王3年連続金賞」くらいの勢いでダメ人間。こんなクサレの居場所なんてあるはずもなかったのです。

結果、2年足らずで辞め、近所の居酒屋で日銭を稼ぐ日々が続きました。来る日も来る日も同じような顔ぶれのサラリーマンや大学生を相手に、枝豆や唐揚げといった簡単なメニューを作る毎日。そこには夢も希望もなく、ただ時間だけが過ぎて行くような感覚です。

唯一の楽しみといえば、しばしばメンツの変わるバイトのオネーチャンくらいのものです。「今度はどんな娘が来るのか」とか「カワイイ娘だといいな〜」とかそんな下らないことばかり。

「今日からバイトさせていただきます高橋です。よろしくお願いします。」

あ、あ、あ、あ〜〜〜…。男の子ではないですか! 夢と希望で膨れ上がったこの下半身はどうすればいいのですか! ちくしょう親方め〜! あれほどカワイイ娘がいいって言ったのに、もう忘れてしまったのでしょうか。いや、もしかしてそちらのご趣味でも…。ガクブル。

高橋君はとてもおとなしく静かで、趣味は音楽鑑賞というごくありふれた青年でした。しかし、よくよく聞いてみると、休みの日は絵画教室に行きデッサンに励むという美術野郎で、周りからは美術の道を切望されているとのこと。

「でも、僕はサラリーマンになりたいんです。親や先生は美術関係へ行けって言いますけどね。美術は好きなんですけど、仕事にしろなんて言われ続けて好きじゃなくなったのかも。」

私自身も絵画が好きでしたので、彼の話す美術の世界のあれこれはとても興味深く、次第に小さい頃に想い描いた大切な何かを呼び覚ましていくのでした。それは自覚さえもしていなかった漫画家への道。

漫画といっても、ストーリーがどうとかのレベルではなく、ただキン肉マンのイラストを描くのに夢中だった訳で、職業に置き換えると漫画家ではなくイラストレーターってやつですね。

授業中に描いたノートの落書きでクラスメイトを笑わせる事が日課で、良く友人から「漫画家になったら?」とかふざけて言われていましたね。もちろん、なれる訳がないと自分自身に言い聞かせていましたが、なぜこの時点で諦める必要があったのでしょうか。

大人社会へ向けて成長する過程で、どうしても避けて通れない現実の壁。目標へと昇格できない夢は「単なる夢」と片付けられ、封印されてしまいます。

この青年との偶然の出逢いによって解かれた封印は、今までの無気力な生活をひっくり返す勢いで膨張していきます。しかし、どうすればイラストレーターになれるのか皆目見当もつきません。仕方ないので、当時の交際相手(現カミさん)に相談してみました。バカにされると思って本当は聞きたくありませんでしたが…。

「絵を描いて、アーケードとかで売ってれば? あと、妹がデザイン専門学校に入る予定なんだけど、そこにイラスト学科があるらしいよ。」

ちょっとだけ遠回りしてしまいましたが、約15年間、自分自身触れる事を避けていた夢への挑戦が始まった瞬間です。幸い、親にも交際相手(現カミさん)にもバカにされず、むしろ応援してもらえるという好環境。恐らくアノ人達はどこかオカシいんでしょう。ネジが外れているとしか思えません。

現在ではイラストはほとんど描かないにしても、デザイン業界でヘッポコな印刷物を創る毎日。夢の実現具合はまだまだ第一段階ですが、どこまでやれるのか試してみましょう。なんて言っている私自身の頭のネジが外れているようです。


夢を持っている大人は立派なのか、それとも愚かなのか。それを探求してみるのも面白そうです。



宝くじの買い忘れに注意しましょう。



取材ホール/S市I区:【N】光らないスロット専門店
プレイ機種/光らないジャグ:取材投資8,000円 回収0円
けんさん・やまさん パチスロ放浪記/Copyright(c)2006 Kensan & Yamasan All rights reserved.