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「紳士的賭博観測記録」 vol.43(07.03.10 UP!)
【熱のチカラ】
先日、in store liveなるものを拝見するべく、このS市内にあるアップルストアにお邪魔しました。以前の記録(vol.17)でも少し触れましたが、私が応援しておりますバンドが、またまたアップルストアでライブを行ったのです。
この日は4人のメンバーの内、ボーカルとギターの2人だけでのアコースティックライブだったのですが、もしも私がバンド活動を行っていたならば全く正反対のメンバー構成で敢行していたことでしょう。そうです、ドラム&ボーカルとベースという2人のみ。やっぱりね、キチガったパフォーマンスでなければ変態ユーザーの心は掴めないのですよ。はい? 掴まなくてよろしいですって? それは失礼。
そんなこんなで、最近チョコチョコと音楽ライブを拝見させていただいておりますが、やっぱり生演奏って素晴らしいですよね。もしかすると演奏云々よりも「生」というものに価値があるのかも知れません。ビール、肉や魚介類など、「生で良かったコンチクショウ!」と叫びたくなるものです。おっとっと、卑猥な妄想をしているそこのアナタは、もう一度中学校からやり直していただきたい。
やっぱり音楽は直に聞き、見ることが最良であると考えます。クラシックでもヘヴィメタでも、幼稚園の発表会でも、目の前で繰り広げられるパフォーマンスには迫力があり、私達の心に深く刻まれるものです。
皆様は覚えておられるでしょうか。誰でも一度くらいは歌手のコンサートを見た記憶があると思います。「オレん家ビンボーだがらよぅ、コンサードなんかいげねぇって」と仰る方がいるかも知れませんが、意外と無料のコンサートもあるものです。例えば夏祭りや学園祭、デパートの催物などで歌手がやって来ることがありますよね。あまりメジャーな方はやって来ませんけども…。
20年近く前、私の故郷に有名歌手がやって来るという歴史的大事件が起こりました。それは「小川範子」が無料コンサートをするという大事件。「小川範子」と言うと、若い読者の方にはピンと来ないかもしれませんが、きっとオジサマ層の方ならビンビンに痺れてしまうことでしょう。子役時代のロリータ写真集がお宝となり話題を呼びましたね。思い出しましたか? ワレメブーム。
「ワレメ」とか訳の分からない事を言っておいて何ですが、実は私はまだ若者層ですので、そのような「ワカメのワレメでふんが、ふんが」みたいなキチガった真似はできません。「小川範子」がやって来た時はハナタレ小学生まっしぐらであり、クラスメイトは全員ワレメっ子でしたけど、私は当時から熟女モノにハマっていましたからね。あれはきっと親父のエロティック・ブック、そうエロ本の影響ではないかと言う論文が学会で発表される予定があるような、ないような。
まぁ、ワレメもヘチマもないんですけども、とにかく有名人がやって来るということで街中はパニック。パニックパニックパニック全開フルチンで逮捕、みたいな勢いなわけですよ。ド田舎に有名人が来るなんて、イカ臭い中学校に保健室の美人先生が就任することと同じくらい大事件。なんたってここは日本一人口の少ない県と言われる「魔の県、T(私の故郷)」。あ、でもTが付く県は山ほどありますので、頭文字だけでは分からないでしょう。徳島とか栃木とかとっと…、おっとっと。
とにかく、あの「小川範子」がやってくるのです。ヤツが何者なのかは見当も付いておりませんでしたが、街中が浮き足立つ中、もれなく私もフルチン全開で某デパートへ突撃しました。キュートなポークビッツはプラプラと宙を舞っていましたが、幸い少年法に守られておりましたので臭い飯を食うには至りませんでしたよ。
デパートに到着すると、街中の住民達が会場を埋め尽くしておりました。もうね、人々がわんさかと溢れかえっていたのです。ステージが遠すぎて軽く涙しましたもの。そしてもう一つ涙の理由がありました。それはイカつい「応援団」の兄貴達。膝下まで伸びた学ランを着て、頭にはアルファベットとハートマークが書かれた鉢巻き。白い手袋をしたその姿は当時小学生であった私にとっては異様な光景でしかありませんでした。
「エル・オー・ヴイ・イー! ノ・リ・コォォーーー!!」
その微妙に発音のいい声援に心底驚かされ、肝心のコンサート自体の記憶はほとんどありません。でもね、それでも良いんです。街中の人々を動かし、イカつい青年達の心を熱くたぎらせる。このエネルギーを生み出すのはやはり「ライブ」であるからこそ。
テレビジョンに向かって「エル・オー・ヴイ・イー! 」とか叫びませんよね。もしもそのような事態に遭遇してしまったら、もうね、なんて声をかけて良いのか分からなくなってしまいます。
やっぱり電波に乗ってやってくるエネルギーと、「生」のエネルギーは全く異なるのです。ところが最近の世の中はどうでしょうか。なんでもかんでもデジタル化が進み、コミュニケーションは電子メールによって温度を奪われています。垂れ流された情報は、私達の中にある探究心を蝕んでいます。
便利に快適に進歩していくことは素晴らしいことです。ケータイ電話でエロティック・ムービー、そうエロ動画が見れるなんて、私達の親世代の誰が想像できたことでしょうか。でもね、進歩の結果、大事なものが省かれている気がするのです。
インテルネッツで何でも調べられて、自宅にいながらにして何でも購入できる世の中。数十年前のSF映画で描かれた「近未来」に引けをとらないほど便利になっています。でもね、こんなに便利な世の中だからこそ「リアルな熱」が必要なのではないのでしょうか。
子どもは子どもらしく喧嘩をし、時には殴り合ってお互いの信念を確認しあうのです。これがデジタルワールドで繰り広げるものですから、そのエネルギーの歪みはエスカレートするばかり。温度の無い無機質な活字が、子ども達の未熟な心にダイレクトに突き刺さっているのです。
「おまえのカーチャン、でーべーそー!!」
「なんだとこのヤロー! これはクリリンの分だー!!」
学校のグラウンドや帰り道の田んぼの中、少年達は下らない原因で下らない喧嘩をするものです。でもね、この下らなさこそが重要なファクターであり、衝突・理解・解決を繰り返して成長して行くのです。
「件名:おまえのカーチャン/本文:デベソwww」
「件名:Reおまえのカーチャン/本文:ブチ殺すぞ」
やっぱり活字は恐ろしいものです。顔文字を使ったところで、上昇する温度は微々たるもの。「ブチ殺すぞ(・∀・)」とか「ブチ殺すぞ'`,、('∀`) '`,、」とか、いくら明るく振る舞ってみても、恐怖を感じてしまうのは何故でしょう。
音楽CDを聞いている時にふと思うのですが、私は最近「ライブ版」を好むようになりました。ガラスの十代だったころは、きちんとレコーディングされ、きちんと編集された楽曲ばかりを好んでおりましたが、最近はもっぱらライブ版ばかり聞いております。
これは音楽だけでは無く、エロティックな分野にも言えることかも知れません。エロティックなDVDばかり見るのではなく、時には繁華街に繰り出して性的なマッサージを受ける必要があると思うのです。写真と全然違うオネーチャンが現れたとしても、それをグッと飲み込むのが成長材料となるのです。
アダルティックなビデオ、そうAVにも当てはまるかも知れません。作品の冒頭に「インタビュー」がありますよね。恐らくほとんどの人が早送りをしてしまっていることでしょうが、少しだけ考えて頂きたい。
早送りしてしまい、素性も分からない女性が急に全裸になりアハンウフンと喘ぎだすなんて、風情もクソもないと思いませんか? 「インタビュー」部分だけでフンガフンガとスッキリできるほどの想像力も必要なのです。まぁ、こういったインタビューを残すことは、もしかしたら制作サイドからの愛にあふれた警告なのかも知れませんね。
人と人との間には目に見えない空気が存在します。その空気を感じ取り、お互いのカラーを融合させることでコミュニケーションは成立します。たまには電子メールをお休みして、電話でお話してみてはいかがでしょう。
私も普段はカミさんに「イマカラカエル」とだけ、無機質で淡白な電子メールを送っているダメ亭主なのですが、今夜は電話で伝えてみようかしら。仕事の疲れを感じさせない軽快なトークで、二人の間にある空気の温度を上昇させるのです。さぁ、恥ずかしがらずにピポパッピポパッパピプペポー!
「ただいま、電話に出ることができません。ピーッという…」
第一声のために一生懸命考えた渾身のギャグがお蔵入りになった瞬間でした。
「インタビュー」部分でスッキリしてしまうと、大事な場面で元気が出ません。なんだか損した気持ちになるので要注意。
取材ホール/S市I町:【A】リンゴマークのコンピィター店
プレイ機種/ライブ鑑賞:取材投資0円 回収 フンガフンガ!! |
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