パチスロ放浪記ロゴ
紳士的賭博観測記録
神出鬼没の変態紳士「やまさん」が贈る脳汁全開コラム。日夜「取材」と称しホール徘徊に勤しむ高純度のスロ中毒者。もしかすると、今夜あなたのホールに訪れるかもしれません。
「紳士的賭博観測記録」 vol.45(07.03.23 UP!)

【卒業】

春、それは旅立ちの季節。

ほんの一瞬だけ咲く桜の下、新たなステージへの階段が現われる移行の季節。次の舞台へと進むため、今までの自分、そして友に別れを告げ、未知なる道へと踏み出すのです。

就職や進学など、すぐそこに待ち構えている未体験ゾーンに誰もが期待したり不安になったりしますよね。野望に燃え盛り、おもわず全裸で大暴走しちゃったり、心配事や不安要素に苛まれ引きこもってしまうケースも多々ある訳なのですが、やっぱり生活そのものが変化するのですから、気持ちを強烈に切り替える必要があるのです。

心機一転するだけならお正月でも構いません。新たな年を迎え、おめでたい気分で「今年こそ酒をやめる」と酔っぱらって叫ぶのがお正月の由緒正しき過ごし方。正月大回収の真っただ中にある悪徳ホールへ勇猛果敢に突撃し、名誉ある戦死を遂げるのも一興です。

しかし春という季節においては、そんな悠長なことは言ってられません。学校では卒業式が厳かに執り行われ、涙を流しながら友人や教師と抱き合ったり、教師をボコボコにして泣かしてみたり、教師のマークIIのフロントガラスを割ってみたり、教師のマークIIのボンネットの上で焼き芋を焼いてみたりと、何故かマークIIに乗った教師が不憫で仕方なくなるのですが、まぁ何かと心中穏やかではいられなくなる季節なのです。

いつも一緒に帰り道を歩いたヨシコちゃんは違う高校に入学してしまい、密かに恋心を抱いていた剣道部キャプテンのヨシオくんは高校に行かずに大工さんになってしまう。寂しさに加え、新生活に対する期待と不安が交錯してしまい、居ても立ってもいられなくなる乙女達。そして引きずり込まれる悪の世界。ビデオチャットや出会い系にハマり、将来はホストの餌に…。嗚呼、消費者金融の奴隷へと成り下がってしまうのですね。

おっとっと、話が急な展開を見せましたが、そんな乙女のことはどうでも良いのです。私がジャグラーで勝ったの負けたの、という事くらいどうでも良い。いやいやジャグラーはどうでも良くない。ペカらせないと死んじゃいますもの。

強引に話を戻しますと、「卒業」について。誰しもが卒業というものを経験して来られたと思います。さすがにこの読者の中に小学生は紛れ込んでいませんよね。ここは「ギャンブル」というバッチイものがテーマとなっている不健全極まりないサイトですので、小学生はママと一緒じゃなければ見てはいけませんよ。


「先輩、第二ボタン下さい!」

「私も、ウチも、アタイも、ワダズも〜!」

そして下着の小さなボタンまでむしられてしまった私。言うなれば痴女集団にほのぼのレイプされ、山奥に放置されたちょっぴりジャニーズ似の男の子。バーゲンセールを思わせるほどの激しい争奪戦の結果、私の学ランはズタボロに引き裂かれ、自慢の一つだった龍の刺繍が施された裏地は、無惨にも単なるヘビのようになってしまいました。


…ムニャムニャ…夢ですか。ちょっと居眠りをしていた隙に、とっても都合の良い夢を見ていたようです。いっそこのまま目覚めなければ良かったのかも知れませんね。そもそも、ジャニーズ似って何ですか。有り得ない、有り得ない、「イトキン(漫画キャラ)」と「スケートの清水(誰それ?)」に似ているという、どう好意的に捉えても嬉しくもなんともない事しか言われない私にはジャニーズなんて縁が無い話です。ほっといて下さい。

ちなみに私自身の最後の卒業式は、デザイン専門学校の卒業式でしたね。二年間という短い期間ではありましたが、様々な思い出が詰まっているものです。いつも一緒に行動していた「西君(仮名)」や、その他愉快な仲間達。鬼のように恐れていた先生達も、今では良い人達だったと笑って話せます。

卒業式を迎える数日前、研修と引っ越しを同時に抱えていた私は疲労困憊、満身創痍、発狂寸前…あっ、これはデフォルトだ。とにかく、山田かつてないほどに疲れていたのですね。平均すると夜11時頃までお仕事を教わり、帰宅してからは3時間ほど引っ越作業。睡魔にほのぼのレイプされながらも、夢と希望に膨らむ新生活のためには弱音なんて吐けません。

そしていよいよ卒業式前日。学生最後のイベントでもある卒業式のため、しっかりと睡眠をとらなくてはなりません。睡眠不足で酒を呑んだらゲボ吐いた、以降あだ名が「ゲボ戦記」とかになったら洒落にもなりませんからね。もうね、親の仇と言わんばかりに眠りに就いたのです。


「ムニャムニャ…、1時ですか、まだ一時間しか寝てませんよ。でも外が明るいですね。不思議ですね…ムニャムニャ。」

チカラ一杯寝坊してしまいました。学生最後の晴れ舞台でもある卒業式に遅刻するなんて、人間失格以外の何者でもありません。頭のてっぺんまで絶望感に飲み込まれた私は、まだまだ眠かったこともあり、潔く夕方まで眠るのでした。心だけは「侍」でしたので、キッパリと開き直ってやったのです。


「二年間、毎日通った通学路。」

「つうがくろー!」

「寝坊して出られなかった、卒業式。」

「そつぎょうしきー!」



やっぱり寝坊はイカンです。




取材ホール/S市H町:当時の自宅
プレイ機種/睡魔との戯れ:取材投資0円 回収 ダメ人間の烙印
けんさん・やまさん パチスロ放浪記/Copyright(c)2006 Kensan & Yamasan All rights reserved.