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紳士的賭博観測記録
神出鬼没の変態紳士「やまさん」が贈る脳汁全開コラム。日夜「取材」と称しホール徘徊に勤しむ高純度のスロ中毒者。もしかすると、今夜あなたのホールに訪れるかもしれません。
「紳士的賭博観測記録」 vol.54(07.06.01 UP!)

【捉え方ひとつ】

見方を変えると世界が変わる。

そんなニュアンスの言葉を聞いた事があります。

物事の捉え方は無限大にあり、答えがどこにあるのかなんて分かりません。答えがあるとすれば、各個人の胸の中にあるんだと思います。

「Tシャツを正しく着ましょう。」

ここで言う正しさとは、一体何なのでしょうか。前後を体の向きと合わせ、表裏も合わせること、99%の方がそう答えるでしょう。

しかし、世の中は広いのです。前後を逆にしたり、本来、裏面であるはずの面を表に着る人もいるかも知れません。それだけに留まらず、ズボンのようにはいてしまう人の可能性も否定できませんよね。

「首の部分? ここからオイラのバズーカが顔を出すんじゃ〜、ゲハハ〜。」

タグがチクチクしそうですね。敏感な部位なだけに、心配になってしまいますけど、そんなことはどうでもいい。


学校では通知書をもらいますよね。国語が1、算数も1、体育も1、美術だけ5。大雑把に言うとこんな感じの評価をされていた訳です。えぇ、私です。

国語や算数の先生からは「お前はアホやの〜、もっと勉強せい」と言われ、スケベな体育教師からは「女子ばっかり見てるんじゃない、早く走らんかい」と蹴飛ばされました。その体育教師の女子に対する採点はルックスに比例していましたけど、その気持ちは痛いほど分かります。

美術の先生だけは違いました。美術だけは面白くて、下らないイラストやヘンテコリンでやや卑猥なシンボルの土器なんかをシコシコと作っていたんですけど、それを見た先生にこんなことを言われました。

「アートってのはな、なんでもありなんだよ。バーリトゥードなんだよ。」

バーリトゥードって何だ? とか不思議に思ったんですけど、シャドウボクシングをする先生の姿を見て、「ケンカの類いなんだな」とか納得していました。

シュッシュッ、とか口で言いながら、たいしてキレも良くないパンチだったんですけどね、それが見事に土器にヒットし、私の作品は無惨にも大破しちゃいましてね、当時は「アートなんてクソ喰らえ」ってグレましたよ。

まぁ、そうして様々な先生方にアレコレと評価してもらうんですけどね、部分的なことだけでは総体的なことが分からないんですよね。

「一体、ボクは何なんだ。一言で表すと、どんなヤツなんだ。」

そう思って、通知書を隅から隅まで隈無く読んでいくと、下の方にそれらしい事が書いてあるじゃないですか。

「ひょうきん者。あとスケベ。」

(あぁ、そうだよな。お笑い番組の翌日のテンションと言ったら、それはキチガっていたもんな。そうそう、最後の一文は要らなくないかい?)

その一言で気持ちは随分と落ち着いたんですけど、その前の「国語ダメ、コレもダメ…」っていうダメダメ攻撃はなんだったんだ、って思いましたね。そんなものはどうでもよくて、最後の一言だけで良かったんじゃないか、と。

まぁ、部分的に切り取ってみることで、ここはダメ、ここはいい…のようにカテゴライズした評価を下せていた訳なんですね。限定した範囲の中だからアレコレと言えるものなのでしょう。そして、これは便利だ、ということでこのスタイルが定着したんだと思います。

でもね、どこか一つを切り取って評価をするのなら、あらゆる部分を同じように切り取らなければなりません。

良い所より、悪い所が気になるのが人情。決して聖人じゃない私たちが、他人に評価を下すという烏滸がましい行為をする時、可能な限り慎重に、そして大きな視野で見据えなければならないと思うのです。

仕事はできるけど怠け者。元気は良いけど、働かない。変態だけど、真面目。うるさいけど、ガキっぽい…あれ? こりゃダメだ。

まぁまぁ、こんな風にアレコレと悩むものですよね。一体アイツは何者なんだろう? ってね。そこで、目の前のものだけではなく、できるだけ総体を見よう。そう思って物や人を捉えると、なんだかシンプルに見えてくるものです。

これは良いか悪いかのどっちかだ。白か黒かのどっちかだ。そしてどっちだって構わない、みたいにね。


貧乏な家庭に生まれた人を不幸と笑う人がいます。貧乏な家庭に生まれ、ハングリー精神で上り詰めた人を羨む人がいます。

裕福な家庭に生まれることは幸せだが、甘やかされてダメ人間になってしまうのは不幸。先のハングリー精神が目指したゴールは、この裕福な家庭。

こうして考えていくと、矛盾だらけなんですね。答えはいつも所在不明。だから面白いんです。


こないだクイーンゼロで負けたんですけど、負けた事で良い結果に結びつくかも知れませんよね。いや、それは難しいか…。


お小遣い返して!!



ミドルスペックをなめてはいけません。




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