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ほら、あなたの隣。
その彼が私かもしれませんね… ![]() vol.19(06.09.22 UP!) 【駆け引き】 「またこんなデザインですか? 少しマンネリではないのですか? これでは上の人間に提出できません。もう一度ブラッシュアップしてきて下さい!」 あぁぁぁぁ…またボツっちゃいました…。人を飽きさせないということは、実に難しいことなのですね…。トホホのホ。 しかしそれも仕方のないこと。人間って『飽きる』生き物なのです。昔飼っていた犬なんて、5年くらい同じ銘柄のドッグフードを食べ続けたのですけどね。よく飽きないものだと感心したものです。 5年も同じ食事を続けるなんて、通常の人間なら到底無理な話でしょう。無理なのは食事だけではありません。テレビ番組や音楽、ファッションにしても、同じものでは飽きてしまいます。例えそれがどんなに好きなものだとしても、いずれは飽きてしまいます。 『飽きれらても仕方ないじゃない。人間だもの。』 などと「み●お」風に語ったところで、この社会は許してくれません。あの手この手でクライアントを満足させなければ、報酬を得ることは出来ないのです。これでは取材にも行けません。 とは申しましても、私のヘッポコなデザイン力では誰もを『ぎゃふんっ!』と言わせるような立派な作品は、そうそう創れるものではございません。できることと言えば、タッチを変えることで微妙に新鮮さを醸すくらいでしょうか。 億を超える収入の野球のピッチャーだって、何十種類も球種を持っているわけではないのです。3つ程度の球種を絶妙に使い分けることにより、打者を討ち取っていくのです。 3パターンの作風を織りまぜていけば、私だってきっとうまく行くはずなのでは…!? しかしですね、人には『好み』というものもございますから、闇雲に変えれば良いってものではないのですよ。今まで厳つくてゴッついタッチだったのが、急に萌え萌えなラブリーキュートなものになってしまったら、新鮮味どころか拒絶反応で即さようなら。あわわ…。 『いつもと違うじゃないですか! いつものデザインで良いのですよ!』 『最近こんなものばかりじゃないですか! 少しは工夫して下さい!』 どうですか、この矛盾あふれる反応。変化をつけすぎず、なおかつ新鮮さを出す。この駆け引きというものが、なかなか難しいのですね。 なんですって? オメェの仕事なんかどうでも良いですって? 確かにおっしゃるとおり。こんな所でグダグダ言ってても仕方ありません。まずは取材にでも行ってスッキリしますか〜。 ←戻る 進む→ ◆トップページ Copyright(c)2006 Kensan & Yamasan All rights reserved. |