ほら、あなたの隣。
その彼が私かもしれませんね…


vol.67(07.09.07 UP!)

【言葉は自分を映す鏡】

「バカって言うヤツがバカだもん。う、う、う、うぇ〜ん!」

誰もが一度や二度は耳にしたであろうこのフレーズ。

幼い頃の言語感覚というものは、とてもシンプルで分かりやすいものです。さらには精神と直結しているものですから、誰彼問わず「アホ」だの「バカ」だの「デベソ」だのと、次から次へと口汚いワードが飛び出すものです。


まさか「デベソ」って言われて大ダメージ、言わば痛恨の一撃になるとは到底思えませんが、そんな下らないことでもペラペラと口にするのは幼さ故。

これは、誰もが通過していく神聖なる道なのです。そして一皮剥けることにより、「真性」ではなくなる…という寒いダジャレはあまり好きではありません。


ところが、そんなことを幼少の頃に通過しきれずに、いい歳になっても口汚く罵ることを良しとする人々が多いのも事実。

「チョーキモイ」だの「キモクなーい?」だの「キモイやん」だの「キモイっすぺ?」だのと、このままでは「気持ちの悪さ」に関するワードが際限なく出てきそうで、とても他人事とは思えず、本当に涙が出そうになってしまいますのでここら辺でやめておきましょう。


どこかで誰かさんの記事を読んだことがあるんですけど、なんでも「若い女性は3つの言葉があれば会話ができる」みたいな内容でした。はっきりと覚えていませんが、かわいい・むかつく・うける、の3ワードだったような…。まぁ、そんなニュアンスでした。

ちょっとオジサンっぽいかも知れませんが、「日本語の乱れ」ってご存知ですか? 間違った文法や敬語なんかが、オツムの柔軟な中高生にウケちゃったりなんかすると、とてつもない繁殖力で全国を支配していくんですね。

それを見たオジサン達は「日本語が乱れている、なんと嘆かわしいことか。」と神妙な面持ちでビールをグビグビと飲み干すんですけど、オジサンたちだって女子高生とウハウハしたい訳じゃないですか。

ですから、「今の若いヤツは…」なんて小言を言いながらも、乱れた日本語を頑張って習得します。その結果、新語として定着し市民権を得るんです。


でもね、そもそも日本語が乱れなかったら、と仮定すると、大昔から同じような言葉が使われ続けている訳ですよね。

「なんとかで候」、なんて言われたら、早漏を気にしている私なんかは毎度ドキドキしっぱなしじゃないですか。…ほっといて下さい。


そんなこんなで、適度に乱れていった日本語が現在の日本語であるわけで、流行語と死語は次々と生まれていくのが世の常なのです。

でも、この国特有の狭量社会においては、この流行語というものが人間の表現力を衰えさせているように思えてなりません。




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