ほら、あなたの隣。
その彼が私かもしれませんね…


vol.95(08.05.02 UP!)


しかし、好きなあの娘と観覧車に乗れるとしたらどうだろうか。

あの娘と二人だけの特別な世界が手に入れられるとしたら。どんなに大切なものを失おうとも、それを手に入れたいと強く願っただろう。

大切にしていた「聖闘士星矢」の超合金を失ってもいい。

通知表が全て「丙」になってもいい。

「うまい棒」が値上がりしてもいい。

「うまい棒」を口にくわえたまま呼吸したときの「うまい空気」が吸えなくなってもいい。

そういった類いの俗世的な欲求よりも、もっと異次元で、もっと特別な「ときめき」を欲してしていたのだ。何者にも代え難い、心の奥底にある煌めきなのだ。



しかし、シーソーは残酷だ。

実際の僕は、夕暮れの校舎の壁にもたれ掛かっていた。シーソーの右と左、手前と奥。その、どちら側の世界にも踏み込むことが許されなかったのだ。

だから僕は、砂場でおっぱいを創っていた。



あの頃、嫌いだったシーソー。

人間の心の中にも似たようなものが存在している。

上がれば下がり、下がれば上がる。平穏は永遠ではないし、波乱も同じことだ。時として躍動感に満ち、時として不安定感に苛まれる。その両端を、行ったり来たりしながら、それを繰り返しながら生きているのだ。

しかし、これはシーソーのようであり、シーソーではない。各個人の心の中に存在している、言わば「心の振り子」だ。そしてその振り子は、自分の力でバランスを保たなくてはならないのだ。

こっち側が重くて地に着いているのであれば、あっち側に何かを置けばいい。あっち側が重くて負けそうならば、こちら側が大きくなればいい。

どちらかに留まってはいられない。その2つの世界を往来することが重要であり、その往来の中に流れるエネルギーこそが、特別な時間を創るのだ。


幾度も幾度も繰り返し、繰り返し、繰り返す。

恥をかいて、ベソをかいて、汗をかいて、人生を描く。



そして僕は人生を描くために、砂場でもっともっと大きなおっぱいを創ろうと思う。




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プレイ機種/エヴァ:取材投資4,000円 回収32,000円


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